いつも会社帰りの電車(終電)の中で、
いつも俺の前に座るおっさんがいるんだ
なんか俺を見てニヤニヤしてんの。毎日毎日
気持ち悪いから、会社で仲の良い同僚と居酒屋で一杯やった後、
一緒にその電車で帰ったんだよ。
それでも俺を見てニヤニヤしてんの。ホント気味悪い
んで、電車降りてその同僚と一緒に帰りながら、
さっきのオッサンきもくね?って聞いたんだよ
そしてらその同僚はこう言ったんだよ
「あぁ、お前の事見てたおっさん?
あの人、お前じゃなくてお前の後ろの霊を見て笑ってたんだよ」
質の悪い冗談だと思ったけど、なんか気持ち悪い
【解説】
『お前じゃなくてお前の後ろの霊を見て笑ってたんだよ』
幽霊を見て笑う?
この幽霊はそんなに面白い姿をしているのだろうか?
いくら面白い姿をしていたとしても
毎日毎日終電に乗る語り手の前に座って
その幽霊を見ているとかさすがに異常である。
姿だけでなく、
毎日面白い話を披露しているとか?
それともこのおっさんは語り手の後ろの霊に
ホの字になってしまったのだろうか…
いずれにしてもやはり怖いものである。