僕には彼女がいる。
とっても可愛い自慢の彼女だ。
僕はそんな彼女と一緒に海へ行った。
2人で浜辺を歩いていると
向こう側から1組のカップルがやってきた。
僕は
「こんな人気のない海でも来る人いるんだぁ…」
と思い通り過ぎようとしたら
そのカップルに呼び止められました。
僕は
「なんだぁ？」
と思い振り返ると
「一緒にビーチバレーをしませんか？」
と言われたのです。
僕達もビーチバレーをやってみたかったので
カップル対抗という形で対戦ということになりました。
しかし僕は相手のカップルを見て
「ハッ!!」
としました。
僕は彼女に
「僕がサーブをうって
今だ!!と叫んだらあそこの岩影に隠れるんだ!!」
と言いました。
彼女は
「どうして？何があったの？」
と聞いてきますが
僕は
「いいから!!」
と彼女を制しました。
そして僕は思いっきりサーブをうち
「今だ!!」
と叫んで彼女と一緒に岩に隠れました。
彼女が
「どうしたの？説明して」
と言ってきたので説明しました。
「あいつらは幽霊なんだ。
あいつらの手首見たか？
まるで骨がないように手首が垂れ下がっていただろう？
あれは幽霊であるという証拠なんだ。
早く逃げないと。
これで分かったか？」
と僕が言うと彼女が
「へぇ―!!!すごいすごい。さすが私の彼氏ね」
と言いながら僕に拍手をしている様子です。
しかし僕は少し違和感を覚えました。
拍手の音が少し変なのです。
普通なら「パチパチ」と音がすると思うのですが
後ろから聞こえる拍手は少し骨と骨があたるような
「コツッ。コツッ」という音が聞こえるのです。
僕が後ろを振り返ると
彼女の顔はいつの間にか青くなっていました。
僕はまさかと思い彼女の手首を見ると……。
まるで骨がないように手首が垂れ下がっていました…。
その後のことは言うまでもない。
彼女も実は幽霊だった。
ビーチバレーを誘ってきたカップルといい、
語り手の彼女といい、
周りに幽霊だらけの語り手。
幽霊に好かれる体質なのか…
もしかしたら、語り手自身も
幽霊なのかもしれない。
語り手自身も幽霊であれば、
みんなで生きているかのように楽しめばいいんじゃないかな。
