宅配屋がきた、あて先は「○×コーポ 304号室」だった
俺の部屋は303だから「隣ですよ」と教えた
しばらくして隣の部屋の玄関が開かれる音がした
その後、宅配員は帰っていった
このお隣さんというのは学生で、
週末に友達を連れてきてはバカ騒ぎする
ある日、下の階のおばさんに声をかけられた
「アンタ305の人、いつも騒いでるでしょ?」
「ええ、僕も迷惑してるんですよね、お隣さんに・・・」
【解説】
「アンタ305の人、いつも騒いでるでしょ?」
「ええ、僕も迷惑してるんですよね、お隣さんに・・・」
つまり、語り手の住んでいる303号室の隣の部屋は
304号室ではなく、305号室である。
「○×コーポ」には304号室は存在しない。
縁起が悪いからと、
4がつく数字を飛ばすのはよくあること。
しかし、宅配物は「○×コーポ 304号室」宛てであり、
『しばらくして隣の部屋の玄関が開かれる音がした
その後、宅配員は帰っていった』
とある。
304号室がこの時だけ存在して、
そこに届けられた?
それとも305号室の人が
「うちは304号室ではないから、うちのではない」
と言って帰ってもらった?
もしくは、
(305号室で自分宛じゃないけれど、受け取っておこう)
と受け取った?
実際、住んでいる人に
「304号室は隣」言われたら、
標識とか確認せずに
隣でピンポンを鳴らしてしまうのではないだろうか?
と思ってしまう。
実際304号室にちゃんと届けられたのか、
それとも305号室に届けられたのか…(受け取り拒否?)
ただ、他に考えられるとしたら、
誰かがこの305号室の学生の部屋の位置は把握しているものの、
何号室かはわからない。
なので、外から数えた限り、
304号室であろうと判断。
そこで、宅配便として
何かしらを送った可能性も考えられる。
ストーカーかもしれないし、
恨みを持った人かもしれない。
…結局この配達物はどうなったんでしょうね?