【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】ピザ

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『ピンポーン…』

 

「〇〇ピザです!
ご注文の品をお届けに来ました!」

 

「お、来た来た!」

 

俺はインターホンから聴こえるピザ屋の声を聴き、
隣に置いてある金庫から財布を取り出し
玄関を開けてピザを受け取った。

 

ピザを食うのは何年ぶりだろうか?

 

久々に食べたピザの味は格別だった。

 

絡み合う生地とチーズとケチャップのハーモニーに包まれ、
至福の一時を過ごした俺はソファで横になり、
バラエティ番組を見ていた。

 

最近の番組はあまり面白くないものばかりだ。

 

「仕方無い…寝るか」

 

暇になったので、
寝床に付こうかと思ったその時だった。

 

『ピンポーン…』

 

インターホンから声が聴こえた。

 

?こんな時間に誰だ…

 

そう。

 

時刻はとっくに深夜の一時を回っていた。

 

インターホンのカメラから外を確認する。

 

…が、見えたのは真っ赤な画面だけ。

 

カメラの調子が悪いのだろうか?

 

「何だよこれ…」

 

げんなりしながらドアを開けて、
カメラを確認すると…

 

ケチャップがべっとりと付着していた。

 

「あのピザ屋…」

 

怖がった俺がバカだった。

 

てっきり目が赤い女が
至近距離でカメラを凝視していたのかと…

 

あれこれ考えていると、
横からいきなり…

 

『バリン!』

 

変な音がした。

 

驚いて振り返っても…

 

夜中の一時を回っているんだ。

 

誰もいるはずがない。


まぁ…いいか。

 

俺はドアノブに手を掛け、
ドアを引いた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カメラにケチャップがべっとり…

それはピザ屋の人が付けてしまったもの。

 

そして、寝床に行こうかと思った時の

『ピンポーン』

『インターホンから声が聴こえた』

とあるように、

インターホンの音ではなく、

『ピンポーン』という声だった。

 

インターホンの音を真似る声を出せるって

すごい特技な気がする…。

 

では、『ピンポーン』と言ったのは誰なのか?

 

それは、すでに侵入していた者。

 

そして、玄関にいるはずの語り手が

『バリン!』という音を横から聞いた。

 

つまり、『バリン!』という音は

部屋にあるインターホンを通じて

外のインターホンから聞こえてきた音である。

 

侵入者は語り手の金庫の中身を狙っており、

『バリン!』という音は金庫を壊した音だった。

 

果たして、語り手は

この後どうするのだろうか…?

 

 

それにしても、

最近の金庫はかなり頑丈みたいなので、

そう簡単に壊せるとは思えないが、

安物を買ったのだろうか?

 

それが少し気になってしまう。