いやー危なかったなー、遅刻しそうだった!!
今度あそこの家の人に謝らなきゃ、ぶつかっちゃたから。
わ、警察がいる!やっば・・・まぁいいかな・・・
てゆうかなんか今日気分悪いなー、
昨日ちょっとけんかしたくらいで無視とかないだろ。。。
しかも目あったらすげえ顔するやついるし。。。
それに朝っぱらから事故の話とかやめろよ!
死んだらしいし、同じ学年だし・・・
学校近かったからおれも巻き込まれたかも、こわいな。
それにしてもおれそんなにいじめられるようなことしたか?
机に花束とか・・・古典的だなぁ・・・
あ、それともだれか置き場なくておいたのかな?
縁起悪いなー、あ、あそこ置けそうだ!
よっこらしょ・・・
次の瞬間、自分はすべて理解した。
【解説】
語り手は机に置かれた花束を持つことができなかった。
そこで語り手は死んでいることに気づいた。
『それに朝っぱらから事故の話とかやめろよ!
死んだらしいし、同じ学年だし・・・』
これは語り手自身のこと。
なので、
『昨日ちょっとけんかしたくらいで無視とかないだろ。。。』
と語り手に気づかない友達がいる。
『目あったらすげえ顔するやついるし。。。』
これは実際に見える人。
ただ…
『今度あそこの家の人に謝らなきゃ、ぶつかっちゃたから。』
これは一体何者なのだろうか?
花束を掴めないのであれば、
ぶつからずにすり抜けるはずである。
その家の人も死んでいる?
…お互いに死んでいるからぶつかるのか?
と言われるとよくわからないのだが…