【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】血まみれの男の幽霊

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最近俺の背中に血まみれの男が取り憑いた。

 

顔がはがれて人相がわからない。


皆には見えない、俺にしか見えない。


霊能力者にも

 

「悪霊は憑いていない」

 

といわれたので俺の頭がおかしくなったのだろうか?


そんな中大事な仕事で飛行機に乗る事になったが

 

この霊が実力行使で俺を金縛りで押さえつけてきた。


振りほどけない!もうだめだ殺される!!


と、飛行機の搭乗時間が過ぎたとき

 

体が軽くなり動けるようになった。


それと同時に男が体から離れ次第に姿がわかるようになって消えたとき


俺は尚更恐怖に駆られた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『霊が実力行使で俺を金縛りで押さえつけてきた』

『飛行機の搭乗時間が過ぎたとき』

と無理やりにでも語り手を飛行機に乗せようとしなかった、

取り憑いた男の霊。

 

飛行機に乗れないことが確定したことで、

 

『男が体から離れ次第に姿がわかるようになって消えたとき
俺は尚更恐怖に駆られた』

 

姿がわかるようになり、見てるとその霊は自分であったため、

恐怖に駆られてしまった。

 

この語り手は飛行機事故死ぬ未来があったのだろう。

 

『血まみれ』『顔がはがれて人相がわからない』

これは飛行機事故に巻き込まれた結果。

 

しかし、搭乗時間が過ぎ、

飛行機事故に巻き込まれることがなくなった時点で、

語り手が幽霊になることもないため、

事故の痕跡もなくなり消えていった。

 

語り手自身の幽霊であった上に、

結果的には語り手を守った存在。

 

そのため、霊能力者からも

『悪霊ではない』

と言われた。

 

それにしても、

未来の幽霊が過去の自分を守った結果、

未来の幽霊も解き放たれたというのもまた不思議な話である。

 

語り手と未来の幽霊となってしまった語り手は、

パラレルワールドと言えるため、

未来の語り手は結局死ななかったなんてことにはならないだろう。

 

しかし、パラレルワールドでも、

自分自身を救うことができたことに

満足をして成仏することができたのだろうか。