「助けて、殺される!」
男に担がれて小さな子供が泣き叫んでいるが誰も助けない。
「ああ、あそこに行くんだな」
「俺もガキのころ泣いたよな」
みんなそう思っているだけだ。
「兄貴、いい場所見つけましたね」
「全くな、ここならガキが泣いても怪しまれないしな」
「いい臓器売買の通過点になりそうですね」
「ここの奴腕が悪かったから尚更だな、さてそのヤブを片付けるか」
【解説】
『ああ、あそこに行くんだな』
『俺もガキのころ泣いたよな』
とみんな思ったり、
『さてそのヤブを片付けるか』
という発言から、子供は病院に連れているように見えている。
ヤブはヤブ医者のこと。
子供の
『助けて、殺される!』
という発言もただ病院が嫌で
騒いでいるようにしか見えないのだろう。
泣き叫ぶほど嫌となると、
歯医者もしくは注射を打つような場所だろうか?
この組織は臓器売買の組織なのだろうが、
あまりに長くここに居座ってしまうと
さすがにばれてしまう可能性があるため、
その前にヤブ医者を殺して証拠隠滅をしようとしている。
悪いことに加担しても
結局は利用されてしまうだけ、
ということですね。