先生が僕たちに言った。
「ルールは簡単です君たちは渡された紙に書かれたものを持ってくればいいのです」
ただし規則があって決まった制服と道具を持っていかなければいけない。
「先生・・・」
「決まりです、ルールを破れば即不合格です」
厳しいなーーー。仕方が無いがんばろう。
この家だな・・・。
「ご臨終です」
「おじいちゃーーーーん」
「楽になったんだよ、泣くのは・・」
「好きなだけ泣かせてあげなさい」
僕たちは試験に合格した・・・だけど気が重い。
先生が言った。
「もうひとつのこの試験の障害は『情け』です。
君たちはそれを乗り越えました
しかし『情け』をなくさない限りは一人前とはいえませんよ」
お父さんも言っていたけれど大変な仕事なんだな・・。
【解説】
試験は書かれた人の命を持ってくること。
この生徒は死神候補生だったが、
試験に合格したから死神となったと言えるだろう。
気が重いと感じていたのに、
『情けをなくさない限りは一人前とはいえませんよ』
とのことなので、語り手のような死神でも
これから当たり前のように命を取っていくのだろうか。
『決まった制服と道具を持っていかなかければならない』
制服は黒い服
道具は鎌
が死神の一般的なスタイルのように感じるが、
果たしてこの語り手も同じスタイルだったのだろうか?