俺が去年、受験で上京した時の事
ビジネスホテルに泊まったんだが、一部屋だけ他より2000円安い部屋があったからその部屋を取った
部屋から友達と電話で話しをしているときに部屋代の安さの話になった
友達は部屋に絵画はあるかと聞いてきた
部屋を見渡すと、ふっくらとした中年の白人女性の絵があった
絵画の裏にお守りかお札が入ってないか、と友達が聞いてきたので裏を覗いてみた
お守りが四つ入ってた
明日の試験に向けて軽く復習をしたら眠くなってきた
それから何が起きたかは君達を怖がらせたくないから書かない
俺はその夜のうちにフロントに話をつけて部屋を替えてもらった
今年は部屋代の高いホテルに泊まるつもりだ
【解説】
『今年は部屋代の高いホテルに泊まるつもりだ』
今年もホテルに泊まるということは、
語り手は受験に失敗し、再受験をするのだろう。
部屋の中で何が起きたのかはわからないが、
お守りを見つけてから、
『明日の試験に向けて軽く復習をしたら眠くなってきた』
ときちんと勉強している。
・・・が、眠くなってしまった。
『それから何が起きたかは君達を怖がらせたくないから書かない』
本当に怖いことが起きたのかもしれないし、
起きていないのかもしれない。
しかし、本当に怖いことが起きたのであれば、
何かしら話したいはずである。
だが、この後に
『俺はその夜のうちにフロントに話をつけて部屋を替えてもらった』
と部屋を変えてもらっている。
・・・もしかして、ベッドの寝心地がひどかったのだろうか・・・?
だから次回は高いホテルに・・・?
何はともあれ、この語り手は受験の失敗した理由を
何か別の理由にしたかったのだろう。