【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】夜道の運動

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近頃近所で殺人事件が相次いでいた。 

 

それを知っていても私は夜道を運動のため走っていた。 

 

 

走ること数分間。 

 

遠くのほうに街灯が見え、その袂に誰かいた。 

 

だんだんと街灯に近づく。 

 

その人物は不気味だ。一歩も動かない。 

 

まさか、あいつが犯人だろうか? 

 

そう思った私は、走る速度を上げた。 

 

 

その男はこちらを見ると、絶叫した。 

 

怪訝に思ったが、私は無視を決め込んだ。 

 

怪しい人物に関わらないようにしよう。 

 

私は、逃げるようにして男の前を通った。 

 

 

――その後、「私」を見たものはいない

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 語り手の後ろには殺人鬼がいた。

(包丁でも持っていた?)

 

『遠くのほうに街灯が見え』

街灯に立っていると街灯のところだけが明るいため、

遠くにいる側からはわかるものの、

街灯にいる人からすると周りはくらいため暗いため、

誰がいるのかはよくわからない。

 

街灯の前に語り手が来た時に、

殺人鬼が後ろをついてきているのを見て

その怪しい男は絶叫した。

(殺人鬼だと気付いたということは、

 なんらかの武器を持っていた。

 

『――その後、「私」を見たものはいない』

語り手は殺されてしまった。

 

 

・・・・しかし、「私」を見たものはいないと、

『私』が強調されていることが少し気になる。

 

実は語り手が

『自分の顔を見た者は殺してしまう』

という殺人鬼であったのだろうか?