図書館で本を借りに行った。
壁際の棚にある小説の特集コーナーに行き、
面白そうなタイトルの本を抜き取りパラパラめくる。
抜き取ったとき
棚の隙間から向こう側の人と一瞬目が合った。
3分ほどたった後、
良さそうな本を3冊抜き取って
その本を借りた。
帰路の途中、
やっぱりあの本も借りておけば良かったと後悔したけど、
まあいいやと思ってそのまま帰った。
【解説】
壁際なのに目が合った。
壁際の棚の奥に
人がいるはずはない…
こういう意味怖はよくあるが、
いつも思うのは、
本を抜き取る前に奥がある程度見えるはず。
高さも含めて
ぎっちり詰まった本棚というのは
まずないだろうから。
だから、本を抜き取る前から
奥に人がいるかどうかは普通わかるはず。
なので、
いきなり目が合ったら
ものすごい恐怖を感じると思うのだが・・・
きっと体どころか
顔もなく、目だけだったのだろう。
それを考えると
語り手の鈍感さが羨ましく思ってしまう・・・