昔、むか~し、
とある2つの国が戦争を始めました。
国境付近にお互いに要塞を作り上げ、
小競り合いはありましたが、戦力は拮抗していて、
にらみ合いが続いたのです。
とある朝、
要塞にいる1人の兵士が
将軍の前に慌てた様子で面会を求めてきた。
兵士は、青い顔をしながら、
敵軍が大掛かりな夜襲をかけてくる夢を見たと報告。
将軍配下の師団長達は、
夢物語と一笑し取り合わなかったが、
優秀な将軍は、兵士の話を聞き、
夜襲に対抗するための準備をさせた。
その夜、敵軍は、
兵士が夢に見たように夜襲をかけてきましたが、
万全の準備をしていた優秀な将軍の指揮により、
こちらの被害はほとんど無しで、
夜襲部隊を全滅させたのです。
次の日、優秀な将軍は、
あの兵士を呼び出して、
3日間の独房入りを命じました。
【解説】
兵士のおかげで夜襲部隊を全滅させることができたのに、
なぜ罰を受けたのか?
それは、予知夢を見た時の
兵士の仕事が問題だったから。
兵士に与えられていた仕事は夜警。
一晩寝ずに見回りをする仕事だったにも関わらず、
朝にやってきて予知夢を見たと報告をした。
つまり、職務怠慢で寝ていたということ。
いくらほとんど被害なく乗り越えられたと言っても、
これを許してしまっては規律が乱れてしまうだろうから、
独房入りは仕方ないことだろう。