「残るはお前だけだ…」
初めにいた仲間たちは既に消え、
緊迫した空気の中、
俺はこいつと対峙している。
向かいあって俺は動かない、
いや動けないと言うべきか。
戦況は次の一撃で勝負は決するかもしれないという佳境。
「っ!!」
突然やつの手が素早くこちらに伸びる。
…どうやら俺は負けたようだ。
此処に残るは独りの道化師。
【解説】
語り手たちはババ抜きをしている。
確かにババ抜きは
ラストになると
勝負を決するかもしれない緊迫感がある。
ババ抜きを物語として作り上げてみると
面白いかもしれない。