僕の話を聞いて下さい…
今から1日前、
僕達は仲の良いメンツで旅行に来ていました。
貧乏大学生でお金が無かったので
部屋は皆で1部屋だけ取り、
修学旅行以来の男3人川の字で寝ました。
昨日はゆっくり寝たので、
今日は3人で昼間に近場の川に行って遊んでいたら
車に乗ったお兄さんに声をかけられました。
友達「フルスモークだし999のぞろ目ナンバーだ！輩だよ」
僕「別にぞろ目ナンバーが全部輩じゃないだろ(笑)」
友達B「いや、あの見た目99％輩だな」
友達は勝手にビビっていたので
僕が話を聞きにいくと幽霊の話をされて、
お札をもらいました。
この話を聞くと必ず幽霊が来るらしいです。
夕方、田舎だからか
まだ5時なのに辺りは真っ暗でした。
僕らが帰り道を歩いている間
僕らをずっと見ている女が居ました…
多分人間じゃないです。
そして多分友達は気付いて居ないです。
5時過ぎに旅館に着いたので
お兄さんから貰ったお札を玄関に貼って入りました。
これで霊は入れないはずです。
夜、僕らは酒を飲みながら思い出話をしていました。
酔っ払った友達が
外に落ちてあったリカちゃん人形みたいなのを拾い、
人形を使っての思い出話に変更。
昼間の事も忘れ、
遊び疲れた僕らはぐっすり眠りました。
…『ハイレタ…』
夜中、不気味な声がして薄目を開くと
さっきの人形が起き上がり
首を傾けながらこちらに歩いてきました。
1人1人の胸の所に寄っていき、
心音を聞いています…
ヤバいヤバいヤバい！
話を聞いた奴を探してるんだ！
僕は平常心と唱えながら目を閉じました…
僕の胸から離れ気配が消えたので薄目を開いた時、
その人形は僕の目をじぃぃっと覗き込んでいました…
『あ゛ぁーーー！！ミツケタ！ミツケタ！ミツケタ！ミツケタ！ミツケタ！ミツケタ！ミツケタ！ミツケタ！ミツケタ！！』
俺は999ナンバーの愛車に乗っている。
あの子誰かに話を出来たかな…？
【解説】
『この話を聞くと必ず幽霊が来るらしいです』
もしかしたら、
これを読んだあなたの元にもやってくるかも…？
ちなみにこの話に出てくる数字を書き出してみると
11133999995511999
これをトグル入力で考えると
111→う
33→し
99999→ろ
55→に
11→1
999→る
つまり、
「後ろにいる」
となる。
昨日ではなく、
「1日前」となっているのは、
この数字に当てはめるため。
もしかしたら、
今あなたの後ろ・・・
