ボクには、弟がいる。
ボクは7歳、弟は4歳下の3歳だ。
今日はお母さんに2人で留守番するように頼まれた。
「それじゃあ、行ってくるね。夕方には帰るから」
「はーい」
「たっくん(兄)、ふーくん(弟)の面倒見てあげてね」
「うん、わかった!」
ボクは弟に「てるてる坊主」を教えてあげた。
夕方、お母さんが帰ってきた。
「ただいまー。…あれ?たっくん、ふーくんは?」
「お母さんの後ろにいるよ?」
ボクはお母さんの後ろにある「てるてる坊主」を指差した。
【解説】
語り手は弟にお母さんをとられていて寂しく、
弟が悪かった。
そのため、
お母さんがいない間に
てるてる坊主の作り方を
弟で実践し、弟を殺すことにした。
弟はお母さんの後ろで
首を吊ったてるてる坊主になっているだろう…。
弟を悪く思うネタは多いけれど、
こういうことは実際に起きていそうである。
でも、子供というのは
人を殺すことにどれほどの理解があるのだろうか?
いつから人を殺してはいけないという意識が
芽生えるのだろうか?
それが少し気になってしまった。