私が中学生の頃、
部活が長びいてもう6時をまわり7時くらいでした。
冬の事だったので、
あたりはとても暗く光といえば
月明かりと自動販売機くらいでした。
私とあとふたりの友達は
いつも一緒にかえっていて仲良しといえば仲良しでしたが
そのうちのひとりはいつもいじられキャラで、
何か面白い事を思いついたらいつもその子にやらせて、
楽しんでいました。
そしてその日の帰り道、
いつもとは違う道でかえっていた時、
ふとゴミ捨て場をみると、
コン色の冷蔵庫が捨ててありました。
中になにが入っているのか気になった私は、
開けてみようとしましたが
自分でやるのは何の面白みもないので
そのいじられキャラの子にさせようとして、二人で
『やれやれ』
と言っていましたが
その子は別にいじめられてるわけでもなかったので、
『いやっ!!』
と言ってきたので、
ジャンケンで負けたひとがする事にしました。
運悪くジャンケンに負けた私は、
冷蔵庫の中をコソッと自分だけみました。
そして、
『何が入ってた?』
と聞かれ、
『何も入ってなかったわ~』
と答え、
二人はな~んだと言わんばかりの顔をして、
帰り道に戻りました…
中に、
各部をぶつ切りにされた人の死体が入ってるのを知らされずに…
そして次の日の朝、
『今日の夜は手羽先よ』
と母に言われて
手羽先が好物だった私は気分が上がりながら学校に行きました。
そしてその日も部活が長びき夜遅くになっていました。
その日も昨日通った道で帰っていると、
私は昨日みたのは本当なのか気になった私は
二人にもう一度いこうっといって、
その冷蔵庫に向かいました。
二人は、ジャンケンを誘ってきましたが、
私は自分で見たかったので、
ジャンケンは断り見に行き開けると、
そこには、なんの変哲もない鳥の手羽が入っていました。
な~んだ、ただの見間違いか~、
暗かったしな~っとホッとして
心のモヤモヤや恐怖は消えて楽になりました…
その日の夜ご飯を見るまでは…
捨ててあった冷蔵庫の中と
それを見た人の冷蔵庫の中身が入れ替わるという
不思議な世界のお話。
ただ、そう考えると、
冷蔵庫には手羽先しか入っていなかった…?
似たものと入れ替わるのだろうか?
母親が気づかずに
夜ご飯として出してくるのも恐ろしい。
最初に入っていた死体は
元々その冷蔵庫に入っていたのか、
それとも、誰かがそこに押し込めたのか。
そこが少し気になってしまう。