1人の男性宅配員があるアパートに荷物を届けに来た。
荷物を届け終わり、
エレベーターに向かって歩いていると、
ある部屋のドアに貼り紙がしてあるのに気付いた。
そこにはこう書かれていた。
「私は足腰が弱く、
重たい荷物を運ぶ事ができません。
どなたか下のゴミ捨て場まで運んで下さると助かります」
これを見た宅配員は、
下に降りるついでに荷物を運んであげようと思った。
インターホンを鳴らすと、
中からヨボヨボのおじいさんが出てきた。
「僕が荷物運びますよ」
と言うと
おじいさんはとても嬉しそうにしていた。
荷物は段ボールに入っていて、
すでに玄関に置いてあった。
早速その荷物を持ってみたのだが、
かなり重くてとてもおじいさんが持てるようなものではなかった。
エレベーターに乗り、
荷物を床に置いた。
1階のボタンを押してエレベーターが下がっていく。
5階、4階、と下がっていき、
3階に来たときだった。
荷物がいきなり浮き上がり、
エレベーターの天井にドーンと叩きつけられた。
直後に床に落ちてきた。
宅配員はわけもわからずビックリしたが、
直感でヤバいと感じた。
段ボールを開けてみると、
中には鉄アレイが入っており、
手で持つところにピアノ線がグルグル巻きにしてあった。
そしてピアノ線はエレベーターの外へと繋がっていた・・・。
【解説】
ピアノ線は鉄アレイとおじいさんの首に巻きつけてあり、
エレベーターが下がることで
おじいさんの首はとれた。
つまり、おじいさんは自殺をしたくて荷物を運ぶことをお願いしていた。
…これは自殺幇助になるのだろうか…?
なるんだとしたら恐ろしい…