僕は世間一般では
【ニート】と呼ばれる人種だろう。
なぜなら家からでない。
かと言って、
なにかしてるわけでもない。
ただ、凄い狭い部屋だけど
凄い暖かくてお気に入りなんだ!
地震はよく来るけどね!
地震大国だからしょうがないか。
この部屋に住んでもう10ヶ月か。
お隣さんは女の人だ。
僕が壁を蹴ると、叫んだり喜んだり。
僕はそれが楽しくて
いつも部屋で暴れてるんだ。
今日はやけに色んな声が聞こえるな。
うるさいから外出でもしようかな。
僕が外に出たら
みんな一斉に喜んだ。
僕の外出がそんなに嬉しかったのかな?
声の正体はこの人たちだったんだ。
声は毎日聞いてたけど、
顔は見たことなかったからね。
いやー外は寒いな。
誰か服を着せて。
【解説】
語り手はこれから生まれてくる赤ちゃん。
外に出たというのは
生まれたということ。
素敵なお話だけど
こんな考え方をしながら生まれてきたら
それは恐ろしいなぁ…なんて思ったり。