先日、俺はとあるさびれた路地裏で最高の女をゲットした。
やや緑がかった瞳。
桃のような甘い香りの柔らかな素肌。
そして何より俺を魅了したのは、
どんな時でも絶やさない明るさ。
初めて会った時からえもいわれぬ胸の高鳴りを感じ、
いつかはこの腕であいつをモノにしたいと思い続けてきた。
でも、アクセサリーをプレゼントしようとすれば逃げられ、
話しかけようとしてもつれなくされて何度も心が折れそうになった。
…でも、もうそんな苦労は今となっちゃ笑い話だよ。
だって目の前には両手にキラキラ光るブレスレットをつけて、
しおらしくしているんだから。
さあてと…後でじっくりと、白い悪魔の話を聞かせてもらおうか?
【解説】
語り手は警官。
路地裏で麻薬の取引現場を目撃した語り手は
その女を追いかけていた。
アクセサリーをプレゼント=手錠
話しかける=職務質問
白い悪魔=麻薬
意味怖だから仕方ないけど、
実際にこんな表現をする人がいたらちょっと恐怖を感じてしまう…。