ある日俺と友人のAでホラースポットにやってきた。
ホラースポットは俺の家からそう遠くないところにあるボロい家だ…
家に入った時はなんともなかったのだが、
隣の部屋に入った時に違和感があった。
部屋が寒く体も重い…
玩具が散らばっていることから子供部屋なのだろうか…
流石にマズイ!!
A「お…おまっ…」
正面にいたAがこっちに振り返るなり、俺に指をさして何かに怯えている…
…ちがう!俺の肩越しに後ろを指しているんだ!
俺は、恐る恐る後ろを振り返る…何もない…?
そう思った瞬間Aが悲鳴をあげて倒れた。
すぐさま俺は、Aを担ぎ病院まで送った…
あれ以来、俺はAに会ってない…
別に死んだ訳じゃないみたいで、俺を避けているらしい…
アイツは何を見たんだろうか…
【解説】
子供部屋にて
『部屋が寒く体も重い』
という語り手。
この時語り手は子供の幽霊をおんぶしていて、
Aはそれを見てしまった。
Aがその後も語り手を避け続けているのは
語り手がおんぶし続けているからだろうか?
でも、ホラースポットに行って以来会っていないみたいだから、
幽霊と関わった語り手自体と関わりたくないのだろう。
それは友達として悲しい現実である…。