【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】思い出

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おれは今懐かしい思い出を振り替えって見てる

 

確かこれは4歳のとき。


親父がおれをおんぶしたまま雪道で滑って
一緒にしりもち打ったんだよな

 

あれはいたかったな

 

これは8歳のとき。

 

地元のお祭りに参加して、
大人に混じってお神輿を担いだんだ

 

最後にお菓子をもらったんだっけ?

 

これは15歳、
中学生活最後の体育祭

 

おれはリレーでアンカーを走って、
チームは1位になった

 

それでも優勝した白組にはかなりの点差で負けたんだよな

 

そしてこれは大学に受かったとき
結果発表にこっそり着いてきてくれていた家族、
おれと一緒に

 

「よく頑張ったね」

 

って一緒に泣いてくれたよね

 

そして今、
おれのぼやけた視界の中には、
おれが乗っていたバイク、
一段のトラック、
おれを囲む何人かの人々

 

痛みは感じない

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手は走馬灯を見ていた。

 

事故にあった後、痛みを感じなくなっているため、

語り手はまもなく死んでしまうだろう…。

 

 

走馬灯を受け入れているかのような語り手。

 

苦しまずに逝けるのは良いかもしれない。

 

死ぬ時に走馬灯を本当に見るのだろうか?

 

気になるところではあるが、

その状態にはなりたくないものである。

 

いずれはその時が来るのだが…。