【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】雑音

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あるところに作曲家の男がいた。

 

彼は作曲家としての実力は十分だが、
神経質なところがあった。

 

静かな環境でないと、
集中して曲を作ることができないのである。

 

家の中を妻や子が歩く音、笑い声、食器を洗う音、テレビの効果音…

 

作曲中の彼には全てが雑音に聞こえた。

 

耐えかねた彼は、作曲用に、
防音設備の施された部屋を増設した。

 

これでやっと曲が作れる…

 

そう思い、
彼はその部屋で作業を始めようとした。

 

その時、どこかから音が聞こえてくることに気付いた。

 

防音設備は完璧なハズなのに、どうして…?

 

訝しんだ彼は、辺りを見渡した。

 

しばらくして、彼は気付いた。

 

ああ、なんだ。

 

そこか…

 


翌日、丸一日部屋から出てこなかった彼を心配して、妻が部屋に入った。

 

椅子に座った彼の胸にはボールペンが突き刺さっていた。

 

その顔は、実に満足そうであった。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作曲家は自分の鼓動がうるさかったので、

心臓をひと突きした。

 

神経質すぎるのも困りものである…。