神様は、1日に一回、
死んだ魂をもういちど生き返らせる仕事をしていた。
昨日は3歳の男の子が病院のベッドで生き返り、
家族が泣いて喜んでた。
今日は僕の番だ。
僕も病気で死んだばかりだから、
病院で家族を驚かせられる。
神様のいうとおりに目をつぶり、
次に目を開けたら、
ひどく暗いところにいた。
やった!生き返った!
でも病院にしては狭いしなんか汗かいてきたな…。
【解説】
語り手は火葬されている最中だった。
そのため、語り手はこのまま焼かれて
またすぐに死んでしまう。
たまに、
焼いている最中に暴れている
なんて話も実際にあるから恐ろしい…
『今日は僕の番だ』
今日はということは、
待ち時間があって、
その待ち時間が長すぎて
もう火葬場に連れて行かれていたんだろうなぁ…。