今日は初めての出勤日。
内定自体はとるのは苦労してはいない。
面接自体は簡単に合格した。
気になるのは、実技試験。
封筒を切り抜いたような箇所に
名前書きと拇印を押す作業何枚も何枚も。
面接官が言うには
「後で使わせてもらいますから」
と。
そんなこんなで一ヶ月後、
内定が決まった。
さぁ、社会人としてスタートだ。
(日記はここで終わっている)
【解説】
『封筒を切り抜いたような箇所に
名前書きと拇印を押す作業何枚も何枚も』
語り手はこれで色んな契約をさせられた。
臓器売買、生命保険、借金などなど…
借金を背負わされ、臓器を奪われ、殺されて生命保険は雇用者が手に入れ…
『後で使わせてもらいますから』
という面接官の言葉には偽りなく、
語り手の社会人としての初日が最後の出勤日となってしまった。