俺は誰かに狙われている…。
昨日は上から植木鉢が落ちてきた。
その前はスピード違反の車にひかれそうになった。
俺は運動神経が良い方で俊敏にかわせるから安心だが、怖い。
なので今日の夜、母に相談した。
母は、「怖かったわね」と言いながら
温かいお茶を出してくれた。
飲むと心が温まり、
その日は安心して眠ることができた。
次の日彼は死んでいた。
【解説】
語り手を狙っていたのはお母さんである。
事故に見せかけるでもなく、
直接殺そうするほど
息子を憎んでいたのだろうか…?