【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】アパート

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私と友人Aは、今年から新社会人になった。

 

Aとは東京の大学で出会った。

 

出身地は違うものの
共に方言や訛りがあったため親近感が湧き
仲良くなった。

 

相手も方言で何言ってるかわからないこともあったけど、
2人でいる時間は心を開くことができる唯一の時間だった。

 

しかし、就活を始めるにあたって
2人の間でも標準語を使い、方言が出たら指摘する、
という方法で標準語を練習した。

 

その甲斐あってか、面接も上手くいき、
2人とも晴れて社会人になることができた。

 

そして今、Aの新居向かっている途中だ。

 

『一人暮らしのアパートって言ってたけど、
あいつケチだから、どうせボロボロのとこ住んでんだろうな。
ケチな上にバイト掛け持ちしてたから
金もずいぶん貯まってるんだろうし…』

 

なんて考えていたら、
Aの家に着いた。

 

やっぱりボロボロだ。

 

ピンポーン。

 

A「お前か。上がってー」

 

私「おじゃましまーす。
うわっ、キッチンきたねー」

 

A「ささ。座って座って。
今お茶持ってくるから」

 

座って周りを見渡してみると、
小さなスーツケースが置いてあった。

 

A「はい、お茶」

 

私「最近どうよ?仕事にも慣れた?
この際だから、キッチンリフォームしてもええんちゃう?」

 

A「出た…」

 

私「あかん、最後関西弁出てもうた…
じゃなくて、出ちゃった(笑)
そのスーツケースの中にだって
どうせ貯めたお金がたくさん入ってるんだろ?」

 

A「見せてあげようか?」

 

と言って、
Aは私にスーツケースの中身を見せた。

 

中には、札の束がぎっしりと詰まっていた。

 

私「よくこんなに集めたなー」

 

A「キッチンだけじゃなくて、
家中に使うつもりなんだ…」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『出た…』

というのは幽霊のこと。

 

スーツケースの中身は

「おさつ」ではなく「おふだ」。

 

 

御札をスーツケースの中にぎっしり詰めるくらいのお金があるなら引っ越せばいいのに、

って思ってしまうけど、

もしかして引っ越してもついてくる幽霊なのだろうか…