ある日、私は突然親友のAに会いたくなった。
Aの住むマンションに行くと、
偶然にもAが笑顔で迎えてくれた。
Aの許可もなしに玄関をすり抜けリビングへ。
二人分の食事が用意してあった。
A、やるじゃない。
数時間後、
バタンという音がしてから、
私はAにイタズラをした。
包丁を片手にAに近づいて行く。
「な、なんで…!!」
ふふ、驚いてる驚いてる♪
あ。
私はテーブルに躓いた。
「きゃぁぁぁぁ!!」
バタン
「A!!」
その日、
Aの住むマンションで一人の男が逮捕された。
何でも彼女を殺害したんだとか。
怖いね。
でも大丈夫!!
A、これからも親友でいようね?
【解説】
『Aの許可もなしに玄関をすり抜けリビングへ』
と玄関をすり抜けてきたことから
語り手は幽霊。
『Aが笑顔で迎えてくれた』
Aが笑顔で迎えたのは語り手ではなく、
偶然同じ時間にやってきた彼氏。
数時間後、彼氏が別の部屋(トイレ?)に入るのを確認してから
語り手はイタズラとして包丁を握った。
Aからすると、語り手は見えないため、
包丁が浮いて見える。
そのため、驚いている。
そして、語り手は躓いたために
包丁でAを刺して殺してしまった。
Aの悲鳴を聞いて彼氏が駆けつけたものの、
その彼氏が殺人犯として捕まってしまった。
『A、これからも親友でいようね?』
お互い幽霊だからこれからも親友でいられるかもしれない。
しかし、語り手はダークサイドに落ちているため、
彼氏に罪をなすりつけたところで、
Aと親友でいられたかどうかは不明である…。
おそらく無理だと思われるが…。