ある日俺は友人と夕飯を食べにファミレスにきた。
俺「にしても久しぶりだな」
友「しばらくこの店来てなかったからなー。ところでお前今なにしてるんだ?」
俺「んー俺は小説家目指してんだ」
友「へぇーお前が」
俺「でもいいネタが無くてな…」
友「ふーん、そんなもんなのか」
俺「なんかいいネタない?」
友「そうだなぁ…こんなのはどうだ?」
友「普通の会社で普通のサラリーマンをしている1人の男が過去に両親を殺した犯人と出会う」
俺「ほぉ」
友「しかしその犯人は高校時代の同級生だったのでさらにショックをうける」
俺「だいぶ話になってきたな」
友「怒りが頂点達した男はその犯人をメッタ刺しにして殺してしまう」
俺「中々いい感じじゃないか」
友「だがこの男、実は今までに沢山の人や生き物を殺しては
自分の所有する山に埋めて楽しんでいる恐ろしい男だったのだ!」
俺「ここで展開が変わるか、これ面白いぞ」
友「そして今もその山は実在する……」
俺「お前凄いな、こんなことよく思いついたな」
友「まぁ俺が体験した実話だしな」
俺「…………えっ」
友「冗談だよ、さすがに沢山殺してるって辺りからは嘘だよ(笑)」
俺「脅かしやがって(笑)」
【解説】
友人は
『冗談だよ、さすがに沢山殺してるって辺りからは嘘だよ(笑)』
と言っている。
つまり、その前までは事実。
『怒りが頂点達した男はその犯人をメッタ刺しにして殺してしまう』
と、つまり、友人は
人をメッタ刺しにして殺したことがある。
実際にこの話を聞いたら衝撃的すぎて
『嘘』って言葉に反応して、
「全て嘘だったんだ」
と無意識に思い込んでもおかしくないなぁ。