私には"あきら"と"たくや"という二人の友人がいる。
ある日、あきらは病院に行くと言った。
「すぐに良くなって戻ってくるよ」
と言ってあきらは病院に行った。
私はあきらが心配だった。
それでも仕方のないことだと思う。
私はたくやのことが好きだった。
あれから長い時間が経ったが
あきらが帰ってくることはなかった。
私はたくやに尋ねた。
「あきらは??」
たくやは答えた。
「あきら…??誰??」
病院へ行くと言って出て行ったあの日、
あきらは自分のことを信じていたのだろう。
【解説】
あきらはたくやの副人格。
つまり、二重人格だった。
あきらは二重人格だと知っていたが、
自分を主人格だと信じていたため、
それを治してもらうために病院に行った。
治療は成功したが、
そのため、副人格であるあきらが消えてしまった。