私はかってある男性と結婚の約束をしていたのだが、
私は彼を裏切り別の男と結婚し、
しかも彼と約束した場所で結婚式を挙げた・・・。
しかし彼を踏みにじった天罰なのか、
夫は亡くなり一人で子供を育てていく自信もない。
頼れるのは・・・・。
「図々しいのはわかっています、でも」
私は彼に土下座をした。
彼の条件は
「私の子供を養子に引き渡すこと、
そして二度と会わないこと」
その条件を受け入れた私は子供を渡し・・・・。
「あなた、本当に良かったわね!
こんなにピッタリ合うなんて」
「ああ、君の身体も心配だけど」
「私は大丈夫だけどこの子が」
「大丈夫、あの女が来たときは
『殺してやりたい』と思ったけど早まらないで良かったよ、
これで家族3人で暮らせるしな。」
【解説】
前半部分の語り手は『私』が元彼に引き渡した養子は
後半部分の元彼とその妻との間にできた子供の
臓器提供者などに利用されてしまった。
『家族3人で暮らせるしな』
ということは、
養子の子は提供したことによって死んでしまうということか…
いくら元カノを恨んでいたからといって、
このように子供を利用するのは怖いなぁ…
でも、自分の子供が危険だと
どんな手を使ってでも
生きてもらおうと考えるのかもしれない…