俺はデカくて速くて強い。
けど主人の命令は絶対だ
主人に命令されれば何も考えずに止まるし、進む
2mの男だろうと老人だろうと女ばかりだろうと
うるさい赤ん坊だろうと主人の命令ならば乗せている
けれどたま~に、
この俺に挑んでくる無謀な奴がいるんだ
俺はこいつらが大好きだ。
この時だけは主人の命令よりも先に
俺の意思で決着をつけることができる
それに勝負のあとは一休みできるしな
ん?どうやらアイツやる気の様だ
勝負は一瞬、俺の勝ちだ
それにしてもこいつらの目に
全く勝つ気を感じないのは何故なんだろう
もしかしてこいつらも
誰かに命令されて俺に挑んできているのだろうか
【解説】
語り手は電車。
『この俺に挑んでくる無謀な奴がいるんだ』
とは電車に飛び込み自殺をする人。
飛び込み自殺は本当に迷惑…
最近は投資などで負けた人がとある駅に飛び込むという話を聞くためか、
電車に飛び込み自殺をする人が増えている印象を勝手に受けています。
昔は多額の賠償金の話をよく聞いたけど、
最近はあまり効かなくなったような?
遺族たちのお金云々も当然大変だけど、
電車の運転士の精神的苦痛がかなり辛いのではないかと…
むしろそういう事故に慣れてしまって
あまり動じないのだろうか?
(慣れるまでは大変だろうけど)
仮に私が運転していて轢いてしまったら
もう運転なんてできなそう…