ある村に働き者の男がいたが嫁がいなかった。
そんな時男の下に綺麗な女性が訪れて
「嫁にして欲しい」といった。
夫婦になり幸せな生活が続いたが
嫁が来てから変わったことがあった。
・貴重な卵がなくなる。
・嫁が健康にうるさいのか「タバコを吸わないでくれ」と懇願する。
それでも梅雨までは幸せだったのだが
ある日嫁が悲鳴を上げて家を飛び出してしまった。
夫は必死で嫁を探したが
行方がつかめなかった・・・・・。
「嫁さん何を見たんだ？」
「知らないよ！
あ、でも風呂場にナメクジがはって歩いていたな。
でもアイツ虫は怖がらないんだけど・・・。」
「お前、命拾いしたな・・・。」
「！？」
【解説】
嫁の正体はヘビ。
ヘビは卵は食べるし、
タバコのヤニを嫌う。
そして、ナメクジは身体の粘液でヘビを溶かしてしまうため、
ヘビはナメクジが苦手。
（ヘビ→カエル→ナメクジ→ヘビ・・・の三すくみ）
嫁として来た理由は
恩返しかそれとも食べるためか？
どちらにせよナメクジに恐れをなして
嫁は姿を消してしまった…。
しかし、現実的な話、
ヘビはナメクジを苦手なわけではない…。
昔、そう信じられていただけである。
タバコについては、
ヘビは実際に苦手だと思う。
しかし、
ヘビースモーカーになってしまったヘビもいるようなので、
食わず嫌いのようなものだろうか…
たまーにそういう変わったヘビもいるということ。
人でもたまに変わった人がいるのだから、
そういうヘビがいてもおかしくない。
ということを考えてしまうと
この嫁さんはヘビではなく、
・卵が大好き
・タバコが大嫌い
・逃げ出すほどナメクジが嫌い
という人だったのではないか…
と思ってしまう。
正直私もお風呂場にナメクジが出たら嫌だなぁ…
ちなみに私はセミに襲われすぎてセミが嫌になり、
セミから逃げるためだけに引越しを行ったという経緯を持つ。
なので、行方不明になるほど逃げだす嫁さんの行動は
ちょっと行き過ぎと思いつつも、
ナメクジが嫌すぎて逃げ出すほどの恐怖だったというのは
なんとなくわかってしまう気がする。
…パニックになりすぎて、
崖に落ちるなど、
なかなか人に見つからない場所にいるのではないか…
なんとなくそう思ってしまった話でした。
私としてはナメクジがお風呂場にいたことが一番怖いなぁ…
