難民が亡命してきた。
政府は、彼をアパートに住まわせて仕事を与えることにした。
仕事は昼に一時間の休憩があるだけの十二時間労働だった。
男は泣きながら言った。
『死ぬ思いでやっと逃げてきたのに
パート働きしかさせてもらえないんですか』
【解説】
1日12時間労働でも短いと感じる難民。
ということは、難民が元いたところでは、
12時間をゆうに超える労働時間だったのだろう。
となると、
1日20時間を超えていたりするのだろうか…?
寝る時間は2、3時間、
それ以外は労働みたいな。
12時間労働でも短く感じるって
なんだか怖いなぁ…と思ってしまうものの、
労働に慣れてしまうとそんな感じになるんでしょうねぇ。