昨日から中二の息子の様子がどうもおかしい。
もしかして悩みでも抱えているのでは…?
そこで私は夕食の時にそれとなく息子に話し掛けることにしました。
私「隆史、最近、調子はどうなの?」
息「なんだよ急に…あ、今日のスパゲティめっちゃ旨いじゃん。」
私「いつもの豚じゃなくて牛の挽き肉を使ってみたの。」
息「へー、じゃあ明日はビフテキで(笑)」
私「こらこら、調子にのるな。」
息「あ、そういえばさ、
今日下校中に公園でアベック見つけたんだ。
男の方、誰だったと思う?」
私「さあ…」
息「隣のプータロー!
そんな暇があるなら職安行けよって!
笑っちゃったよ。
あ、鼻水が出た。母さん、ちり紙どこ?」
私「横にあるでしょ。
それより隣のプータローじゃないでしょ。
山崎さんよ!」
息「うぁ…ランニングまで汚れちゃった。」
私「目上を馬鹿にするからバチが当たるのよ。
自分で洗いなさい。」
息「えーーー」
爺「何やら騒がしいじゃのう。
おお、わしにもパスタをくれんか。」
息「お爺ちゃんお帰り!パチンコは出たの?」
爺「聞くな、顔で察しろ。」
私「負けるのはいいけど、私には、たからないで下さいよ。」
爺「うるさいわい!ヘックション!…ティッシュは何処じゃ?」
息「ここだよ、お爺ちゃん。」
爺「ブーーーッ、そういえば、さっき公園でカップルを見かけたぞ。
それが知っとる奴でのう…」
私「もしかして隣の山崎さん?」
爺「そうじゃそうじゃ、よく分かったのう。
ニートのくせに女とイチャつきおって。
ハロワ行けってんだ。」
息「ハハハ、俺と同じこと言ってら。」
その後、30分ほど三人で語り合っていましたが、
どうやら私の思い過ごしだと分かりました。
【解説】
お爺ちゃんと息子は何らかの力で
お互い入れ替わっている。
そして、二人はバレないように演技している…が、
ところどころ使う言葉でボロが出ている。
お爺ちゃん 息子
『スパゲティ』 『パスタ』
『ビフテキ』
『アベック』 『カップル』
『プータロー』 『ニート』
『職安』 『ハロワ』
『ちり紙』 『ティッシュ』
『ランニング』
母親は何事もないと安心しているが、
お爺ちゃん=中二の息子なため、
中二の息子がパチンコに興じていて、
お爺ちゃんがそれを容認していることになる。
この二人がいつまで入れ替わっているのかわからないが、
お爺ちゃんが息子の体を乗っ取るつもりであれば・・・
それはもう恐ろしいことである。