小学生のころ別のクラスに
「いっか」というあだ名の子がいた。
本人は
「自分はいつも『ま、いっか』っていってるから」
と笑っていた。
大人になり私がある会社に入社したとき
先輩のOLたちがワリカンの名目で
高級なクラブに私を無理やり誘うようになり
生活が苦しくなり始めた。
それでも先輩達の親切かと思ったが
借金をしなければいけなくなりそうで・・・。
そんなときに「いっか」に再会した。
「いっか」は「私に任せて!」といって
どこかに電話をし始めた。
数日後、先輩OLたちが捕まった。
なんと私の名義で保険金がかけられていたのだ。
しかもOLの一人は社長とグルで親子だった・・・。
借金で私が死ねば・・・。
私「本当にありがとう」
いっか「お礼なんていいよ、
それにこのあだ名本当は別の意味があるんだ」
私「?」
いっか「父の仕事の関係でさ・・
いじめられそうになったときに『お父さんに言う』って
父の仕事ばらしたらクラス全員が引いちゃって・・・」
「いっか」は凄いお父さんを持っていたんだ。
【解説】
『いっか』の本当のあだ名の理由は
「捜査一課」
つまり、お父さんが捜査一課の刑事だった。
ただそれで
『父の仕事ばらしたらクラス全員が引いちゃって・・・』
と、いじめようとしていた子だけであればまだしも
クラス全員が引くくらいまでなるだろうか?
となると、
お父さんは暴力団の「○○一家」の構成員という方が
しっくり来る気がする。
何はともあれ、
確かに「いっか」のお父さんは
すごいお父さんと言えそうだ。