先日の話。
高校でセンター模試を理系で受けると最後まで残ることになるため、
帰る頃には外が真っ暗。
当然校舎内は外より一層暗い。
にも関わらず、気の利かない先生は廊下の電気を点けておいてくれていなかった。
だからみんな手探りしながら昇降口まで辿り着く。
廊下はほんと真っ暗で、段差を摺り足で確かめながら歩くレベル。
唯一明かりを点けてくれてる昇降口に着いたとき、
一緒に教室出て来たはずの友人がいないことに気付いた。
名前を呼んでると、少し遅れて友人が現れた。
聞いてみると廊下にある姿見で髪を整えてたらしい。
正直ビビってたもんだから、ちょっと苛ついた。
全く呑気に髪なんか気にしてんじゃねーや。
【解説】
『廊下はほんと真っ暗で、段差を摺り足で確かめながら歩くレベル』
にもかかわらず、
『廊下にある姿見で髪を整えて』
という友人の主張。
そこまで暗いのにどうやって姿見で髪を整えていたのか?
携帯電話などの明かりをつけたのであれば、
語り手もそれに気づくだろうし、
「携帯電話で照らせばいいじゃん!」
ということにも気付くはずなので
明かりをつけずに姿見を見たことになる。
果たしてこの友人は何者なのだろうか?
どうやって髪を整えたのかは抜きにして
なぜ髪を整えたのかを考えた場合、
「語り手には整った姿でいたい」
という気持ちからだとしたら少しほっこりする。
友人が同性か異性かは別として。