いきなりですみませんが私の悩みも聞いてください。
悩みというのは妻のことなんですが実は最近妻がとても冷たいのです。
原因は2週間前の喧嘩で、始めは軽い口論だったんですが、
私も妻も徐々にエスカレートしていき、お酒も入っていたせいか、
ついカッとなって手を上げてしまったんです。
そこで我に返った私は殴ってしまった罪悪感から
その場から逃げ出したくて車で家を飛び出しました。
そして次の日家に帰ると、案の定妻は怒っていて
布団に入ったまま口を聞いてくれません。
それから今日に至るまで会話はもちろん、料理など家事もしてくれません。
妻は寝室にこもったまま、どうやら食事もとっていない様子。
ごみはたまる一方で何か生ごみくさいです。
しかも喧嘩したその日から、バスの順番待ちで横入りされたり、
レストランではウェイターがいつまでたっても来なかったりと
立て続けにイライラする出来事が起ります。
そして不幸が重なるというか、仕事もうまくいきません。
今日は幽霊が見えるという子供のカウンセリングに行ってきたのですが、
私が近づくだけで泣いてしまって仕事になりませんでした。
どうか皆さん、妻と仲直りする方法をいいアイディアを教えてください!!
【解説】
妻は
『布団に入ったまま口を聞いてくれません』
『妻は寝室にこもったまま、どうやら食事もとっていない様子』
『ごみはたまる一方で何か生ごみくさいです』
といったところから、
語り手が妻を殴られた後、自力で布団までいったものの、
布団の中で亡くなってしまった。
生ごみくらいというところから、
すでに腐敗も始まっているのだろう。
そして、
『バスの順番待ちで横入りされたり』
『レストランではウェイターがいつまでたっても来なかったり』
『幽霊が見えるという子供のカウンセリングに行ってきたのですが、
私が近づくだけで泣いてしまって仕事になりませんでした』
ということから、語り手は幽霊である。
妻のような身内に無視されるならまだしも、
接客業であるウェイターに無視されるのはおかしい。
しかも、幽霊が見える子供に近づくだけで子供が泣いてしまったということは、
語り手自身が幽霊であるということ。
このようなことが起きたのは
『喧嘩したその日から』
とあるため、最低でも数日は経過しているはずである。
それでも、自分が幽霊になってしまったことに気づかないとは、
かなりの鈍感と言えるのではないだろうか…。
いつ語り手が死んでしまったのかはわからないが、
おそらく車で飛び出した時に事故ってしまったとかだろう。
何はともあれ、
どんな理由があろうとも
人を殴るのはよろしくない。
大切な人を失う恐れのある危険な行為と言えるのだから。