交通事故で少年を轢き殺した男が、
母親に慰謝料を払いたいと申し出ると、断わられてしまった。
「代わりに毎月13日には、やった事を忘れないよう自分宛に葉書を送ってほしい」と、
宛名の書かれた、たくさんの葉書の束を彼女は男に渡した。
何年も男はその約束を守ったが、
いつまでもこんなやり取りはお互いのためにならないと思い、
葉書を燃やした。
すると、あぶり出しで文字が浮かんできた。
『ひとごろし』
【解説】
たくさんの葉書にあぶり出しで
『ひとごろし』と書いているとは、
相当な恨みを持っていたのでしょうね。
たくさんの葉書を渡した理由は、
燃やしてその文字を見せるため?
さすがにたくさんの葉書があると、
ゴミとしては捨てづらいから、
燃やして処分すると予測していたのだろうか。
葉書が届かなくなったら、
恨みが爆発してこの母親は
『少年を轢き殺した男』に
手をかけるかもしれない。
あくまで憶測ではあるのだが…。
それにしても、この男はなぜ
『何年も男はその約束を守ったが、
いつまでもこんなやり取りはお互いのためにならないと思い、
葉書を燃やした。』
と思い、行動したのだろうか?
お互いのため、ということは、
母親に少年のことをあまり思い出してほしくなく、
新しい人生を楽しんでほしいと思ったから??
それはそれで『男』の都合の良い解釈となってしまう。
お互いのためというよりも自分のため。
少年を轢き殺したにも関わらず、
そこまで重く考えていなかったのだろうか…。