不良の少年、
小太りの中年の男、
長髪の少女の3人が神様に捕まり、
箱の中に入れられた。
その箱は、
一辺が10メートルで上の面が無い立方体だ。
上にはものすごく大きい神様が箱を覗きこんでいる。
神様と言っても人間が嫌いで、
普段は人を救う願いは聞かない悪魔のような存在だ。
神様は口を開いた。
「愚かな動物の人間共よ、
この箱の三人のうち
一人だけ生き残った者は特別に元の生活に帰してやろう。
ワシは人は嫌いだがこの約束は守る」
不良の少年は
「ふざけるな、
とっとと元の世界に返しやがれ!!」
と怒鳴り
小太りの中年の男は
「あぁ神よ、お救いたまえ」
と懇願し
長髪の少女は
「殺されるなんて嫌よ!!誰か助けてよ~」
と嘆いた。
すると神は突然
「……願いを叶えてやろう」
と言い不良の少年と
小太りの中年の男を箱から出した。
箱に一人だけ、残された長髪の少女は
「なんで私だけ助けてくれないのよ!!」
と絶望し泣きながら叫んだ。
【解説】
生き残ったのは長髪の少女。
なぜなら、神様は小太りの中年男の
『あぁ神よ、お救いたまえ』を
「あぁ神よ、オス喰いたまえ」と解釈したから。
つまり、不良の少年と小太りの中年の男は神様食べられたため、
長髪の少女のみが生き残った。