あるところに事故で両手両足を失った少年がいました。
しかしその少年は
周りの人に心配かけないためか
常に笑顔を絶やしませんでした。
そんな少年も、
車椅子からみんながグラウンドを走り回ってるのを見ると、
少し寂しそうでした。
そんなある日少年は泥だらけで家に帰ると、
興奮を抑えきれないような声で、
母親に言いました。
「ねぇ、お母さんすごいんだよ。
今日僕みんなと一緒にラグビーやったんだ」
【解説】
少年はラグビーのボールとなった。
でも、少年は嬉しそうだし、
泥だらけ程度で済んでいることから
他の皆も優しく丁寧に扱ったんだろうなぁ…。
少年が傷つかないように優しく…
それはもはやラグビーとは言えないかもしれないが、
少年が喜んでくれたのであれば、それで良いのではないだろうか。
…人をラグビーボールとして扱う事自体は恐ろしいが、
実際はほっこりした内容なのではないかと。
そう信じたい。