わたしは地球最後の人間だ。
謎のウイルスと、宇宙人の襲撃で
わたし以外の人間は全て死んでしまった。
わたしは、とある洞窟に隠れて生き延びていた。
隠れた日から、欠かさず経過日数を
洞窟の壁に棒を書いており
今日で隠れてから 93440日だ。
だが、長年の隠遁生活がたたったのか
今日は起きてから体の調子が悪い。
わたしは隠れる時に持ってきた医学書を開いた。
そこで、わたしは衝撃的な事実を知ることとなった。
【解説】
『今日で隠れてから 93440日だ。』
256年も経っている。
医学書を開いて知った衝撃の事実は、
人はそんなに生きられないということ。
人間と思っていたが実は人間では無かった。
長年思っていたことが異なっていたと気づいたときの気持ちは
果たしてどれくらいの衝撃なのだろうか・・・。