センターまであと3ヶ月。
俺は寝る間も惜しんで勉強した。しまくった。
俺は全力で勉強した。
その結果も今日明らかになる。
心臓が張り裂けんばかりの鼓動をならしながらも、
目を開けて頑張って探した。
…あった!俺の番号!
夢にまで見た○○大学に受かった!
緊張が一気に溶けたせいか、膝から崩れ落ち、
人生のうちで一番多い涙を流した。
家に帰り、家族に祝福され、
次の休みに親戚に挨拶を行ったりと、忙しい日々を送り、
まちにまった入学をし、大学生になった。
大学生活の四年間は、最高に楽しく、
充実した日々だった。
俺は真面目に取り組み、
留年もせず、大学院まで進んだ。
そして俺の中学からの夢だった、
会社の社員になることができた。
そして、彼女と出会い、結婚をした。
幸せだ。
勉強で苦しかったこの10数年。
全てが報われた気がした。
そこで俺は目が覚めた。
【解説】
夢オチだった。
語り手は今どんな状態なのだろうか?
センターまであと3ヶ月の状態?
それとも、
「もっと勉強して○○大学に受かっていれば・・・」
という後悔?
なんにせよ、
現状に何かしら不満があるから
こういう夢を見たのだろう。
となれば、
目が覚めた今は
相当落ち込んでしまい、
会社に行くにせよ、学校に行くにせよ、
全く気持ちが入らないのではないだろうか…