つまらない…
毎日同じことの繰り返し。
刺激の無い毎日を繰り返すだけだ。
まぁ、自殺はしないけど…
んじゃ、おやすみ~
(まぁ俺しかいないんだけど…
明日はいいこと無いかな?)
次の日から俺の人生は一変した。
いつもの様に、
6時のアラームにたたき起こされる…
(あと30分寝かしてくれよ…)
そして、いつも通りに二度寝。
30分後、慌てて目を覚ます。
しまった…遅刻する!!
しかし、ふと時計を見ると時計は6時を示している。
どうなってるんだ!?
テレビを見ても6時だった。
不気味だったが、然程気にしなかった。
(んなことより、飯作るのだりぃ…
作られてねぇかな…?)
そんなことを思いながら机を見ると、
見事な朝食が出来上がっている。
そこで俺は納得した。
心で思ったことが、本当になるのだと。
その日から何でも思い通りになる。
空だって飛べる。
手から炎だってだせる。
俺に不可能は無かった。
最ッ高だね!!
(こんな夢みたいな人生が一生続けばいいのにな~)
『了解しました。
では、その通りに…フフフ…』
【解説】
『こんな夢みたいな人生が一生続けばいい』
それを了解されてしまったので、
語り手は夢の世界に閉じ込められてしまった。
つまり、死ぬまで夢を見続け、
そして永眠してしまう。
…痛みもなく、苦しみもなく、
幸せを感じながら死を向かえられるのであれば、
夢の世界であれ、それは幸せなことなのではないか?
と思ってしまう。
ただ、これが本当に夢の世界だと気づいてしまったら、
幸せな気持ちよりも絶望に打ちひしがれてしまいそうであるが…。
夢だと気づかなければ、
幸せなままで生涯を終えられるかもしれない。