【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】殺しの狩りゲーム

スポンサーリンク

ある1人の黒髪長髪の少女が何者かに監禁された。

 

部屋には扉が1つと天井の真ん中辺りに大きな穴があいており、
壁は分厚い鉄で覆われている。

 

天井はとても高く、
穴からの脱出は無理なようだ。

 

扉は完全にロックされていて開かない。

 

ドンドン、ドンドン

 

少女「誰かー、助けてー……駄目だわ」

 

少女は必死に扉を叩き助けを呼んだが
誰も来る気配はない。

 

ガシャン

 

少女「きゃっ!?」

 

突然、天井の穴から何か落ちてきた。

 

少女「びっくりした~、なんなのよ一体………え?」

 

落ちてきたのは、
1本の日本刀だった。

 

少女「うそ……本物なの?」

 

少女が日本刀に触ろうとした時、
壁に文字が浮かび上がってきた。

 


今からお前にゲームをやって貰う。

 

~ルール~

 

とにかく 5 殺せ

(ゲームクリア後、あなたを自宅に帰してあげます)

 

以上

 

少女「こ、殺せ?
それにゲームってなんなの、訳がわかんない」

 

更に文字が浮かび上がる。

 

[間もなくゲームスタート]

 

『スタッ』

 

天井の穴から突然、
大型犬程の大きさの怪物が落ちてきた。

 

少女「ひぃ!?バ、バ、バケモノ」

 

怪物「ガァァァァ」

 

まだ状況が把握出来てない少女の事など構わず、
怪物は襲いかかる。

 

少女「ひぃ!!」

 

少女は側にあった日本刀をとっさに握った。

 

ズバッ

 

怪物「ギャン」

 

少女は怪物の攻撃をかわしたと同時に、
持っていた日本刀で怪物を斬った。

 

少女に斬られた怪物はその場に倒れ、
絶命した。

 

[自宅に転送まで・あと 4 殺せ]

 

少女「ハァハァ……
な、なんで私あんなバケモノに勝てたのかしら」

 

しかし、
間髪入れずに2体目の怪物が穴から落ちてきた。

 

少女「わっ!!」

 

怪物「ギャルルルル」

 

怪物はすぐに少女を襲うが、
少女はサッと紙一重でそれをかわし、
すぐに怪物を斬った。

 

その瞬間少女は気付いた。

 

自分に戦いの才能が隠されていたことを。

 

[自宅に転送まで・あと 3 殺せ]

 

(少女)「……帰れる、これなら家に帰れる」

 

少女は日本刀を構えて次の怪物に備える。

 

スタッ

 

次に落ちてきたのは白髪の少年だった。

 

白髪の少年の目は血走っており、
口の周りに黒い粉のようなものが付いている。

 

少女は一瞬戸惑ったが、
白髪の少年が普通の人では無いとすぐに気付くと
瞬時に身構えた。

 

白髪の少年「あー腹減ったぁ…………ガァーー」

 

白髪の少年は、
小さい声でそう呟いた瞬間、
急に少女に噛み付こうと襲いかかってきた。

 

少女「遅い!!」

 

ズバッ

 

白髪の少年が少女に噛みつこうとする直前、
少女は刀を振り上げ白髪の少年の首を両断した。

 

ドサリ

 

[自宅に転送まで・あと 2 殺せ]

 

少女「ハァハァ、今の人も怪物なの?…………キャッ!!」

 

絶命した白髪の少年の体が突然、
ボロボロに崩れてゆき黒い灰になった。

 

周りをよく見ると、
殺した他の怪物も黒い灰になっていた。

 

少女「な、何なの?
…………とにかく今は残りの怪物を倒さないと」

 

少女は次の戦いに備えて身構えた。

 


…………………………

 


しかし、もう天井の穴から
怪物は落ちて来ることは無かった………。

 

あれから4日後。

 

[自宅に転送まで・あと 2 殺せ]

 

いまだに、天井からは怪物どころか何も落ちてこない。

 

少女「お腹……すいた」

 

空腹のあまり黒い灰を口にしてしまったが、
少女の空腹は収まらない。

 

ドンドン

 

当然、扉が叩かれる音がした。

 

ガチャガチャ

 

少女は扉に行きドアノブを回してみるが、
扉は開かない。

 

どうやら扉はまだロックされているみたいだ。

 

扉から漏れる声「ん?誰かいるのか?
おーい……駄目だ返事がない」

 

若い男の声だ、
微かに女性の声も聞こえて来る。

 

扉から僅かに漏れる声を聞く限り、
向こうの部屋には2人ほど監禁されているようだ。

 

すると、急に壁に文字が浮かび上がってきた。

 

[今から扉のロックが外れます]

 

『カチン』

 

扉からロックが解除された音を聞いた少女は
すぐに扉に向かおうとしたが、
日本刀が無いことに気付いた少女は
日本刀を探し始めた。

 

少女「…………あった」

 

どうやら残っていた黒い灰に埋もれていたみたいだ。

 

一分ほどで日本刀を探しだした少女は、
扉に近づくとドアノブを回し扉をゆっくりと引いた。

 

ガチャ

 

ギィィィィィィ

 

美しい純白の長い髪をした少女は
隣の部屋へと進んで行く。

 

少女「お腹すいた…………」

 

…………数分後壁にはこう表示された。

 

[自宅に転送まで・あと 0 殺せ]

 

ゲームクリアです。

 

今からあなたを自宅へ転送してあげます。

 

 

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手である少女は怪物の亡骸である黒い灰を食べてしまい、

白髪の化け物になってしまった。

(白髪の少年も同様に怪物化した元人間)

 

そして、扉の向こうにいた少年たちは、

怪物化した空腹の少女に食べられてしまった。

 

その後カウントが2から0になり、

少女は自宅へと転送されるが…

怪物化したままの状態なので、

自宅に戻ってから悲劇が起こるだろう…。

 

 

ちなみにこの怪物になった語り手の少女は

以前に書いた『死の部屋探しゲーム』の怪人である。