【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】刀鍛冶

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ときは戦国。

 

各地の大名が天下を治めるべく戦いあったこの時代、
一人の刀鍛冶がおりました。

 

名は景光。

 

娘と二人、
山のなかで暮らしておりました。

 

この景光の作る刀は妖刀と呼ばれました。

 

なんと、刀に妖力が宿っているのです。

 

世に名高い妖刀、
粉白や赤錆も景光の作と言われております。

 

さて、この景光の住む山には
とある噂がございました。

 

何でも、この山に一度入った旅人は
もう二度と出ることが出来ないというのです。

 

この噂の真相は、
景光の刀の作り方にございました。

 

景光は製刀の最後の行程、
焼き入れで血を使っていたのです。

 

景光は旅人を捕まえると、
打ち終わって真っ赤に焼けた刀身で旅人の首をはね、
その血で焼き入れを行っていたのです。

 

その旅人の魂が刀に宿り、
妖刀と恐れられるようになったのです。

 

景光は今まで九十九本の妖刀を作りました。

 

景光は百本目で
人を殺めるのはやめにしようと考えました。

 

しかし、いつまでたっても旅人は来ません。

 

山の麓で、噂が広まり、
旅人は山を避けるようになっていたのです。

 

景光は待ちました。

 

しかし、いくら待っても旅人は来ませんでした。

 

景光は諦めました。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

景光が諦めたのは

妖刀を作ることではなく、

旅人を待つこと。

 

つまり、旅人ではなく、

娘を殺して

100本目の妖刀を作ることにした。

 

 

妖刀に魅入られた結果なのでしょうなぁ…