ある要人が、
防弾ガラス付きの車を注文した。
車を造った会社の重役は要人に言った。
「我が社の防弾ガラスは一級品です!
薄く見えますが、決して銃弾を通しません!」
要人は言った。
「そうか、それなら安心だ。
側近をあちこち走らせて探させた甲斐があった」
後日、その要人は車内で銃殺された。
防弾ガラスにヒビは入っていたが、
貫通はしていなかった。
【解説】
要人は外から撃たれたのではなく、
車内から、つまり同乗者から撃たれてしまった。
要人は防弾ガラスという『物』に頼り、
身近にいる『人』をないがしろにしていたのだろう。
その結果、
裏切られて殺されてしまった。
人は大切にしないとね。