【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】それ

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“それ”は何だろう。

 

ある人は「救いだ」と言い、
またあるある人は「呪縛だ」と言う。

 

色んな人が、
年齢や人種などに関わらずバラバラなことを言う。

 

だから、僕は実験してみた。

 

苦しい人は
皆“それ”を好意的にとらえる人が多かった。

 

逆に、楽しんでいる人は
“嫌なもの”としてとらえる人が多かった。

 

どっちなのか神父様に聞けばわかるかと思って、
神父様にも聞いてみたけど、
結局よくわからなかった。

 

わからないから自分で体験してみることにした。

 

父さんと母さんにその旨を伝え、
僕は準備を整えて、
“それ”について考えながら待った。

 

考えているうちに泥沼に沈み込んでいく気分になる。

 

あぁ。こういうことなんだ。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それ』は「死」のこと。

 

語り手は『死』は救済なのか呪縛なのかを考えている。

 

そのため、色んな人で実験してみた。

 

つまり、色んなやり方で色んな人を殺した。

 

神父様に関しては聞いただけ。

 

語り手は最後に自分を殺すために

遅効性の毒を使ったため、

泥沼に沈み込んでいく気分になりながら

じわじわと死に近づいていっている。

 

 

語り手にとっての『死』は

救済なのか呪縛なのかわからないが、

死を恐れていなく受け入れていることから、

救済に近いのか