娘と買い物へ。
自転車の後ろに娘を乗せていた。
買うものは牛乳だけ。
すぐ戻る。
「ここで待っていてね」
娘を自転車の後ろに乗せたまま私は買い物へ。
うかつだった。
三分後。
帰ってきたら娘がいない!
全身から血の気が引いた。
つ…連れ去られた……
ほんの少しの時間と油断した自分を責めその場に泣き崩れた。
と。
トントン。
「ママ」
「ほなみ!」
娘だった。
誘拐ではなかったのだ!!
良かっ……
「知らないおじさんに連れていかれたんだけど、
途中で、ごめんやっぱムリタイプじゃないや帰っていいよって言われて戻ってきた。
ねぇママ、タイプってなぁに?」
娘のプライドにかけて一生教えないでおくつもりでいる。
【解説】
この誘拐犯は一体何様なのだろうか…
娘が大きくなり、タイプの意味を知ってしまったら、
この出来事がトラウマとなって、
「自分はかわいくないから…」
とふさぎ込んでしまいそうである…
できれば、こんな出来事忘れて、
そうならないでもらいたいものだが…