【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】うらしま

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浦島太郎をご存じだろうか

 

いじめられていたカメを助けたお礼に竜宮城へ連れていかれ、
もらった箱をあけるとおじいさんになってしまったという有名な話

 

僕はまさにそれを体験した。

 

大学一年の夏、僕は友人と海水浴に来ていた。

 

高校時代勉強漬けだったために海は久々だった。

 

友人たちと海ではしゃぎ、久々に童心に帰った。

 

調子に乗ったのがいけなかった

 

足のつかないとこまで泳いでいったがために
僕は溺れかけた

 

幸い浮き輪を持った友人がかけよってくれ、助かった

 

ちょうど友人のもっていた浮き輪は亀だった。

 

これじゃあ亀に僕が助けられたようなものだ笑

 


それからも懲りずに何度も海へ繰り出した

 

楽しかった夏もおわり、つまらない日々が戻ってきた

 

僕が浦島太郎になったのは最近のこと

 

1年の夏からまた1年がたったある日、
あのときと同じメンバーと海にいった

 

そしてまた僕は調子に乗ってしまった

 

あの日と同じように足のつかないとこまで……

 

今度は近くに誰もいなかった

 


そして目を覚ましたら病院

 

僕の体からは管が…

 

少し黄ばんだ壁を背景に
見知らぬおばあさんが僕の足もとで座ったまま寝ている

 

辺りを見回す

 

ふと壁にかかる鏡が見えた

 


ベッドに横たわっていたのは
40代程のおじさんであった

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手は溺れてしまったことにより、

植物人間となってしまった。

 

そして、目が覚めた時には

すでに20年ほど年が経っていた。

 

『見知らぬおばあさん』

はお母さん。

 

20年も植物人間になっていても通い続けるお母さんの愛…