【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】ハッピーエンド

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俺は今、2次元空間にいる。

 

ここは楽でいい。

 

作者はハッピーエンドにするつもりらしいから、
俺はただ書かれるままに動く。

 

だけど、仲間ができて、愛する人ができて、
やっとの思いで結ばれたのに…、
気付いてしまった。


そんな!やめてくれ!

 

そんな、待って…

 

ハッピーエンドなんて…

 


俺はハッピーエンドに抵抗することもできずに、
物語は終えられた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでいうハッピーエンドは

ハッピーな終わりではなく、

ハッピーが終わるものだった。

 

語り手はあくまでも小説の登場人物のため、

作者が書くようにしかならない。

 

小説の登場人物ということは、

物語が終わってしまえば

何もすることができない。

 

立て直すことはもちろん、

立ち直ることさえできない。

 

やっと掴んだ幸せが壊され、

絶望したまま物語が終わってしまったため、

語り手はずっと絶望したままとなってしまう。